御久し振りでございます

去年の秋からずっとご無沙汰でありました。

 少しずつ飯田高原にも春が近ずいています。今年もおわてを宜しくお願いします。    そこで「おわて」のお客さんへ」と言うものを書きました。

         お客さんへ お願い

 此の度は 蕨原おわてをご利用いただき ありがとうございます。

「おわて」は農家民宿です、ホテルや旅館、一般の民宿とは少し違います。

ごらんのようにごく普通の民家です。

ここに居る間はここが自分の家だと思ってお過ごし下さい。 土間でも、居間(ないしょ)でも どこでも遠慮なく入って下さい、かまいません。

 みんな、ここに居る間は家族だと思っています。   

 ただし、納戸は開けないでください、此の家の者の寝室ですので。

此の家は、昔の造りです。 襖、障子の仕切りです、ですからバリアフリーも

プライバシーも非常口もありません。  至る所に段差があります、隙間があります。    室内を歩く時は気を付けてください、周りの方は手を貸してあげてください。    又、隣の部屋に何か「気配」を感じたら、よーく考えて、その場に応じて、見ぬふり聞こえぬふりをして「気遣い」の心配りをしてください。

 火事など非常のときはどこもかしこもみんな非常口です、障子を蹴破って逃げてください。  

 現代のドアーのくらしとは少し違います、『思いやりと気遣い」をお願いします。 

それから、此の家は建てられて二百三十有余年になります。(安永六年築)

慶応三年から平成十年まで分かっている分だけでも、二十一人の人が此の家で生まれ、十三人が亡くなりました。

 幼くして夭逝した人 若くて病気や事故で亡くなった人 戦争で死んだ人 天寿を全うした人など沢山の人たちの『思い」が此の家には染み付いています。

 目にこそ見えませんが、今でも感じることがあります。

今居る私たち人間だけの物でもありません。

屋根裏にはネズミ、テン こうもり、イタチ   軒先には蜘蛛 蜂 ツバメ

床下には アナグマ 狸 蛇、ひきがえる。 色んな生き物がいます。

 それだけでは有りません、水神様 火神様 沢山の神様や先祖の方たちとも

一緒に暮らしています。

 それが日本の『民家」です。  なんとかハウスとは違います。

そこのところを御理解下さい。 其の上で御ゆっくり寛いでください。

                                

以上の事を踏まえた上で今後とも「蕨原おわて」を宜しくお願いします。